スポーツ現場でチームトレーナーとして働いています中谷大志(鍼灸師・AT・CSCS)です。
今回はスポーツ現場で仕事をしていて、実際に選手との会話の中から生まれる「それってホンマにそうかな〜」と私自身が感じる疑問やそれに対する考え方を書いていきたいと思います。
正解、不正解はないので、コラム的な感覚で読んで頂ければ(^。^)
(事例)
先日までコロナウイルスの影響で長期間離脱していた選手のリコンディショニング(復帰向けて段階的に強度を上げたり、疲労の管理など)を担当していた時のことです。
10日間の隔離期間を経て、体重がマイナス3kgという短期間でみれば大幅減、、
部屋でできるエクササイズなどは可能な範囲で実施してはいましたが、到底、脂肪だけが落ちた理想の身体に近づいたとは考えにくく、筋量の低下なのか、階級があるアスリートがよくやるいわゆる水抜きの様な現象の水分量の低下なのか、、
この選手が復帰するにおいて、一番リスクを管理しなければいけないのは怪我です。
ただでさえ、長期隔離を余儀なくされ、復帰後すぐに怪我でさらに離脱、なんてことは選手の精神状態を考えても、チームとしても絶対に避けたいところです。
その選手に対して私は、毎朝会うたびに
「体重測った?何キロ?」
と確認していました。
3日目ぐらいまでは、答えてくれていましたが、
(「まだ測ってないです」も含めて)
ある日(多分4日目ぐらい)、同じように
「体重は?」と聞いたところ
「そんな毎日測っても変わらないですよー」
と言われました。
アスリートたるもの、その日の体重を朝一番に測って当たり前という私自身の完全な思い込みから、予想だにせぬ返答に、
「え?、、、」となってしまいました。(^_^;)
自分で勝手に「そんなことはやって(できて)当たり前だ」と決めつけてしまうのは良くないですね。。
ただ、私の考えの中で体重測定は一番簡易的に数値化(見える化)できるコンディション管理だと思っています。
乗るだけで誰でも測れますよね?
何かを入力したり、ログインしたり、計算したり、しなくてもほんの数秒で完結します。
身体を商売道具にしているアスリート、これから勝負していきたいアスリートはまず、
その日のセルフコンディション管理として”体重を測るぐらいのこと”はやって頂きたい!
一般の方でも、前の日の晩、食べ飲みし過ぎたら、翌朝体重気になりませんか?
それなんです!
まずは自分の状態を知ること(知ろうとすること)がセルフコンディショニングでは重要になります。
ですので、冒頭に挙げた、選手の事例をもう一度繰り返すと、、
「そんな毎日測っても変わらないですよー」
→ その「変わってないこと」も測ってみないと分からない
→ 測って「変わってないという事実を確認する」こと、「自分の現状を知る」ことが大切
現状を知ることで、次の計画が立てれます。
この場合ですと、体重の増減においてその日の運動量や食事量をコントロールしたり、夏場で減少傾向だと水分をしっかり摂ってパフォーマンス低下を抑えたりと、その現状に対してどういうアプローチをするか?に根拠が持てると思います。
PDCAサイクルという言葉があります。
(Plan:計画 Do:実行 Check:評価 Action:改善)
字面上、計画が先頭にきていますが、計画するためには、評価(現状を知ること)があり、それに対する改善(どういったアプローチをするか)があり、それをもとに計画して、実行、そしてまた評価、改善、、、と日々繰り返していくといった事です。
今回は、選手から言われた一言をお題に「現状を知ること」の大切さに触れましたが、これは本当に何事にも当てはまると感じます。
今、現時点でどういった状況か?を理解していないのに、
これから取り組む事が本当に適切な方を向いているのか?は定かではありません。
私自身も、置かれている立場や、自分が今できること、できないことなど「現状を知ること」を意識して、今やるべきこと、見るべき景色の選択をしていきたいと思います!
最後までお読み頂きありがとうございました。
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