チームトレーナーが吹き込む風、チームにどんな影響を与え、どんな文化を創れるか。

スポーツ現場でチームトレーナーとして働いています、中谷大志(鍼灸師・AT・CSCS)です。

チーム帯同していると本当にあっという間に月日が経っていますね、、、^^;

チームとして、今シーズン戦う大会も残りひとつとなり、その試合に繋がる予選が9月中旬から始まります。もちろんこれに敗退すれば公式戦は全日程終了となります。

改めて、このチームに、トレーナーとしてどういった影響を与えられるかという想いで1月からスタートしたこの8ヶ月間を振り返りながら、数日後に控えた地区予選に向けての準備をしているといった心境です。

私の場合は、チームトレーナーという立ち位置でがっつり全日程チーム帯同するという働き方をしているので、”パッと見た変化” などは感じにくくなるのが本音です。これはいつかの記事で書いたこともあると思いますが、チーム帯同のデメリットでもあります。

そのデメリットを防ぐために、「日々録れる数値は全て録る」という心構えで取り組んでいます。

(PCを開かない日はない、、現代社会人としては普通か!?)

とはいえ、専門家、その他の関係者、応援してくださるファンの方、など関係なく、他者からの意見というのは参考になるし、超貴重な意見でもあります。

久しぶりに見たり、初めて見た人の方が、色眼鏡なしにフラットに物事が見えるという事です。

以前の社会人野球チームに所属していた際に、OP戦などたまにしか試合することのないチーム関係者の方から、「選手めちゃくちゃデカいね!」「投手陣みんな球強いね」などと言われた際には謙遜しながらも心のなかでは「よっしゃーーーーー!!」って感じです。笑

社交辞令かも知れませんが、チームの歴史(過去)を知る方から言われる時の嬉しさはより倍増します。

現在のチームに加わった今年の1月から、フィジカル面に関しては責任とやりがいを感じながら出会った選手にとって「あのトレーナーから教えてもらったこと」今後の野球人生において長く引き出しのひとつとして、よく言えば武器として持ち続けられるようなアプローチを心がけております。

そんな新たに出会った選手たちと約8ヶ月間、過ごしてきたなかで、トレーニングやコンディショニングなど身体に関わることに関しては自分自身の中で文化を作るためにここまでは半ば強制的に、でも押しつけにはならないように試行錯誤、取り組んできたつもりです。

やらせるだけってはすごく簡単ですが、シンプルに飽きさせない、決められたメニューの流れ作業みたいなものにしないようにする労力は口では説明できないぐらい大変です。

”大きく変わる”のは”大変”です。日本語って面白い。笑

ただ、この労力がまた、自分自身の経験値になり、成長に繋がることは経験済みなので労力からくる大変さに勝る、選手に対するワクワク、自分に対するワクワクを大切に仕事しています。

もちろんそこも数値的なところと、実際の競技スキル、結果と照らし合わせながら、なるべく客観的な評価ができるように努めています。

そんな中、この8月OP戦をする中で、抽象的?ではありますが、

”身体の強さ” ”打球の強さ” ”打球音の大きさ” などを言ってもらえたり、何をどう取り組んでいるか?質問していただく機会が増えてきました。

前述した過去のチームでした経験と同様にそういった他者からの評価はシンプルに嬉しい!!

もちろん、これは単なる感覚論だけに収まらず、球速のMAXを更新する投手、例年に比べてのチームの本塁打数、ベストを更新するスプリントタイムなど、数値として顕著に現れてる部分と、そういった他者からの評価が一致するのが、とても喜ばしいことだと感じます。

あるトレーナーの方からいつか忘れましたが「社会人野球チームはトレーナーの色がチームに出やすいんだよ」という言葉がフラッシュバックしました。

そのような目立った成績のみならず、毎年怪我で離脱していたのに、怪我なくここまでプレーできていたり、毎日治療やテーピングが必要だったのにセルフケアやトレーニング・コンディショニングで必要とする回数が少なくなり、そのことでよりスキル練習に集中できる選手がいたり。

私が担当するのは、フィジカル面が主ですが、その部分の充実が精神面の充実にも間違いなく通づる部分があるように思います。

チームトレーナーとして選手個々の能力を向上する事が何よりものやりがいなのは間違いないので、スキルコーチの努力もある中ですが、いち役割を果たせていると実感でき、やりがいを感じる瞬間でもあります。

プロ野球選手や、社会人野球選手、いわゆるトップアスリートになればなるほど、そのカテゴリにたどりついている時点である程度のスキルは各々が持っているので、このカテゴリではそこをいかに最大限引き出せるかが我々の仕事であると自負しています。

逆に育成年代や学生の時にその部分に介入できればより伸びる可能性が高まると思います。

世代によって微妙に目的が違ってアプローチの角度?方法?的なところが違うのもまた面白みがあるところです。

「学生の時はできていたけどなぁ」「若手の時はできていたけどなぁ」と言った発言が個人的は寂しく感じるし、歳を増すごとにより円熟して、アスリートとして成長し続ける、いわゆる向上心に溢れた選手でいて欲しいと思っていますし、私はそういう選手のサポートしたい。だから私も一般人なりにアスリートに負けじと向上心を持って取り組みたい。

とはいえ、勝負の世界なので、勝敗がチームトレーナー評価の判断材料の多くを占めるのは当たり前です。現状として、それに値する結果は残せていないので、しっかり受け止めて、なんとか最後の大会でカタチにしたいと思っています。

というよりも、自分の評価とかどうでも良いので、「選手の1番の成長材料になる「成功体験」をひとつでも多く手にして欲しい」という想いが強いです。

それで一気に変わっていく選手を多く見てきたので(^^)

最後までお読み頂きありがとうございました。

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