チーム専属のトレーナーとして活動しております、中谷大志(AT・SC・鍼灸師)です。
組織に属していると、必ず自分の価値観と違う人が存在すると思います。
- 根本から完全に価値観が違う「何考えてんの?」って人
- ほとんど共感できるけど「え?そこはそうなんや」って人
- 全然違うと思ってたら「意外とそんなとこあるんや」って人
- 悪い人じゃないけど「組織としてそれってどうなん」って人
- 他人に干渉が一切なく良くも悪くも自分優位な人
挙げ出したらキリがないほど、
「自分の価値観と違う人」が周りにいます。
というのも、生まれ育ちが違えば、今まで受けた様々な影響も違うし、自分と違ってごく当たり前な話ですよね.。^^;
でも、こうやって書いたら
「そりゃ、違って当たり前やろ」
って思っても、そういう自分以外の人と形成される組織(チーム)として一つの目的達成を目指すときに、その当たり前が”自分基準”になってしまうことがあります。
ここで言うところの”自分基準”とは、
「普通はこうするやろ?」
「何でこう考えへんの?」
と自分の”ものさし”で他人を測ってしまいそれを
「間違ったこと」と捉えてしまうことです。
(人に迷惑かける系のYouTuberや罪を犯すことなどは論外の話です、、)
他人に違う考えを勧められたり、半ば強制的にそれを押し付けられたり、他人がそういった行動をとったときに、
反射的に「イラだち」や「不信感」などのストレスを感じてしまうことは、ほとんどの人が経験したことがあるかと思います。
街中ですれ違ったり、
飲食店の向かいのテーブルだったり、
完全な他人であれば不快感はあっても、自分に危害が加わらない限り、
「一生関わることないタイプ」と受け流して終わらせることができます。
しかし、同じ会社、同じチームなど、同じ括りの組織に属した他人は、前者の他人とは少し意味の変わってくる他人です。
ほとんどの場合、
会社の売り上げをあげることや、チームが試合で勝つこと、など目的が同じだからです。
逆にそういった価値観が違う人間がいるからこそ、組織(チーム)が色んな視点から機能するバラエティに富んだものになるとも言えます。
そのように、価値観は違っても、共存していかなければいけない、共存するだけではなくお互いがプラスになららければいけないのが組織(チーム)においてリアルな問題だと感じます。
話を戻します、、、
他人に違う価値観を押し付けられたとき、一気に自分の価値観が否定されたような感覚になることがあります。
(相手がそのつもりじゃなくても嫌味を言われたような感じなど、、)
そこで、
「どう受け取るか」「自分の中でどう変換するか」
で自分やその組織(チーム)にとって「プラスに転じるか」「マイナスに転じるか」が決まってくると思います。
そういった事を日々感じながら、一つの目的達成を目指す組織(チーム)で仕事をしていて最近感じることがあります。
結局、みんな自分が一番”可愛い”ということ
これは自分の意志を持つ上ですごく大事なことでもあるし、決して「悪」ではないと思います。
ただし、組織(チーム)の一員として属する以上、これが強すぎて全面にでてしまうことは「良くない」と思います。
「良くない」とは、組織(チーム)にとっても、本人にとってもです。
自分に自信があって、発言や行動をしても組織(チーム)に属していれば誰かに「もっとこうした方がいいよ」と指摘される場面もあるはずです。
その時、自分を否定されたような感覚になり、
「何で俺だけそんなん言われなあかんねん!」
と自分の客観的な姿を認められなかったり、
「あいつにこんな事言われてんけど、俺あってるよな?」
と気の合う仲間や、自分より歳下の”ヨイショ”してくれる人に共感を求めて自分を正当化したり、
「自分の可愛さ」が良くない方向に行ってしまいがちです。
「若い組織(チーム)」にこういった傾向があるように感じます。
上手くいっているとき、成功が続いている時は”イケイケドンドン”で勢いがある一方で、少しの歯車の食い違いで一気に空気が悪くなり抜け出せなくなるような例です。
その原因の一つに、若さがゆえ?の自分の可愛さが強すぎることがあります。
(何度も言いますが「俺が!俺が!」というギラつきは大事でそれとはまた別の話です)
自分を客観視できず「歯車の食い違いの原因は自分ではない」と周りに正当化する事をまず優先し、組織(チーム)に対する愚痴や、言い訳、他人を陥れて自分の立場を上げるような言動をとってしまったり、
良くある、
「俺ってめっちゃ可哀想ちゃう?」
アピールをしてしまうような人間が多い組織になりがちです。
これは組織(チーム)にとっては「良くない」自分の価値観の表現方法で、
前述したように組織(チーム)にとっても本人にとってもマイナスになりかねません。
そういった時に、経験豊富でそれを活かして空気を一変できる、”人間力の高い”上司やベテラン選手の偉大さを感じます。
何が言いたいかと言うと、、(^_^;)
組織(チーム)や自分自身が思うようにいかない苦しい時、結果が出ない時ほど、
自分と正直に向き合うこと
正当化する言い訳を探さないこと
居心地が良いところに逃げないこと
を心がけるべきだと思います。
(これは自戒の念もバッキバキに込めています、、、)
普段は口先で調子良いことをポンポン言っている人も、
大事なところで失敗をしたり、チャンスで結果が出せなかったりした時、
つまり、その人の弱さが垣間見えた時に、その人の本心が出ると思います。
必死になって言い訳、責任転嫁し、愚痴をこぼすのか
現状を受け入れ、それに対して必死で向き合うのか
その姿で、同じ組織(チーム)にいる仲間(チームメイト)の見方が変わってくるはずです。
さらに、前者であっても後者であっても、
その1人の雰囲気が簡単に伝染してしまうのが組織(チーム)の怖いところでもあり、面白いところでもあるように感じます。
私自身、自分から積極的に人にたくさん会いに行く「とにかく数!人脈!」っというようなマインドでは人生送ってませんが、
(↑このあたり、詳しくは過去記事より)
高校生で全国各地から集まった人達と生活を共にしたり、
大学生で違う世代や育った文化の違う人と関わるようになって色んな影響を受けたり、
専門学生で野球以外のスポーツの文化や雰囲気を知ったり、
インターン先のチームヘッドトレーナーが1年おきに変わったり、
就職した会社の社長や経営方針、契約が変わったり、
仕事の関係上で3年連続で引っ越ししたり、
帯同したチームのスタッフやグランド設備などの環境が変わったり、
面白いぐらい(しんどいことの方が多いですが、笑)自分が身を置く場所で、変化のタイミングに出くわしている気がします。
まだ人生半ばですが、思い返してみれば「色んな環境」で「色んな人」と出会って「色んな感情」に揺さぶられてここまでやってきてるなぁ〜と感じます。
これからの人生でそこから得たものをプラスに変換していくことが、経験を活かすと言うことだと思うので、
「やることやってれば、見てる人は見てるし、なるようになる」
というスタイルも崩さずに、
そろそろ自分から動いていくことも悪くないとか思ったり、思わなかったり、、
自分の弱さをごまかし続ける偽りの強さではなく、
自分の弱さを受け入れて、向き合って、もがいて答えを探す
そんなホンモノの強さを持った人間になれるように
というか、そういう人間じゃないとこの仕事をする上でアスリートの心を動かすことはできないと感じます。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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