スポーツ現場でチームトレーナーとして働いています、中谷大志(鍼灸師・AT・CSCS)です。
今回の記事は、過去(2年前)のブログの一部にも書いていた内容が、ときを経て?「やっぱり、間違ってないのかも、、」と少し自信を持たせてくれるハッピーな出来事がありました!
といった内容です。
1から 説明すると長くなるので是非こちらの記事を見て頂ければ幸いです!
現在のチームもそうですが、当時働いていたチームも毎年、必ず数名の退部者(引退者)が出る厳しい環境でした。
ベテラン選手の勇退や自らのやりたいことや事情があっての退部は別として、、
いわゆる、「戦力外通告」です。
(企業チームの場合はチームによって会社員としての事情も含まれますので”戦力外”というのは少しニュアンスが違ってきたりするので、そのカテゴリに、この言葉はあまり使用しません)
野球のチームトレーナーとして仕事を始めて以来、気候が涼しくなり始めるこの時期は何とも言えない気持ちになるのが本音です。ただ、それは次のステージへのスタートでもあるので全てがマイナスではないと思います。
そんな選手達を毎年みている以上、トレーナーとして「必ず伝えなければいけないこと、伝えなければ自分自身も後悔すること」があることを考えるようになりました。
(教科書には載っていません)
もちろん、若手選手やルーキーの選手が、自分の引退をイメージするのが難しいのは承知の上ですので、どちらかと言えば、「その時がきた時に後悔して欲しくない!」という想いが強くあり、1日1日が持つ意味を理解してもらうことで、限られたアスリートとしての寿命(選手生命)を少しでも早く意識して、今を邁進してもらうことをすごく意識して仕事していました。
環境が変わった今でも想いは変わりませんがアプローチ方法は試行錯誤中、、私自身も適応してさらに成長しなければいけません。
そんな中で、野球においてステージアップの起点となるのが2年〜2年半(長くても3年)という期間がアスリートをプランニングする上で重要だと考えています。
(その辺りの理由も過去ブログにて、、)
繰り返しになりますが、若手選手にはとにかく、1日でも早く「貴重なアスリートでいられる時間が、まさに今だ」ということを理解してもらうように言葉、行動、色んな角度から表現している”つもり”です。
(伝わって始めて意味があるので”つもり”とさせてもらいます、、)
私の尊敬する社会人野球選手(現在も現役選手)も出会った時には20代後半でしたが今を見据えながらも30半ばの自分も意識して取り組んでいました。
身体のことも、、技術のことも、、
そんな中、つい先日、前職の選手から不意にメッセージが届きました。
「身体変わってきました!食事と睡眠と。あとは体重頑張ります!」(原文まま)
少し、変な文章?ですがたくさん色んな会話をしてきた選手ですので、これでちゃんと伝わりました。笑
この文章と一緒にインボディ(身体組成)測定結果が添付されていてその数値に驚かされました!
この選手は、入部1年目、2年目と関わらせて頂きました。
とても能力のある選手(みんなありますが、、)でしたが、「トレーニングは好きじゃない」「ご飯もそんなに意識していない」「寝るのも遅い」そんな選手でした。
ただ、練習はめちゃくちゃするし、絶対試合で結果を出したいという想いはすごく伝わってくる選手でした。だからこそ、将来的にどの舞台であっても「アスリートとしての寿命」を少しでも伸ばしてもらうために、時には付ききっりでトレーニングしたり、毎日、しつこく体重や食事内容を確認したり、、
移動のバスも横だったので、補食をチェックしたり、私の分も与えたり、、笑
そんな3年目を迎えた彼は、現在チームの中心選手として活躍しています。
今後、まだまだ伸びると思います。(期待を込めて!)
彼に限らず、関わりのある選手との思い出話はキリがないです、、^^;
話を冒頭へ戻します。
彼の身体組成データの最初の測定日が2020年1月、先日、送られてきたのが2022年9月。
先述した、2年〜2年半(長くても3年)の期間ぐらいでの変化です。
体重こそ変わらないものの、筋肉量5kg↑・体脂肪率10%↓という素晴らしい内容でした。
体重が変わってないからこそ、その身体の中身が劇的に変わっていることが尚更、証明できるとも言えます。
やはり、本気になれば確実に変われる、進化できる、と再確認させてもらいました。
いつも、答えは目の前のアスリートが教えてくれる。
自分の力量や影響力がどれだけあるか?
それは一緒に時間を過ごす選手の言動が一番のフィードバックだと感じます。
「言ってもやらへんし、アイツはあかん」
それは裏を返せばトレーナー、指導者に原因があるかも知れません。
環境が変わって、0からのスタートになった今シーズンも終盤を迎えました。
根づいている風潮、組織の大きさや特徴などもありますが、少しずつ信頼関係を築けてきたかな?と感じる場面も増えてきた気がします。
今までの出会ったアスリートとから教えてもらったことを糧に、目の前のアスリートにとって少しでもプラス要素になれるように精進していきたいと思います。
キレイごとじゃ通用しない世界なのを見てきたからこそ、溢れ出る”ニンゲンクササ”を大事にしていきたい。
やっぱり環境を変えても、そう感じます。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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