「すぐに手に入るモノほど、すぐに必要なくなる」〜 ”正解の求め方” について考える 〜

スポーツ現場でチームトレーナーとして働いています中谷大志(鍼灸師・AT・CSCS)です。

前回記事では、「失敗」とか「成功」とか、、

そんな話の中で”経験を積む”ということを厚かましく書かせて頂きました。

↑に重複する部分もあるかと思いますが、興味がある方はお付き合いいただけると嬉しいです(^_^)

今回はこれから、トレーナー、治療家など何かの専門家として仕事をしていきたい学生さんや、上のレベルを目指す若い世代のアスリートの方には一度考えて欲しいと感じている内容です。

その内容は「正解の求め方」です。

文字にして「正解の求め方」とか書くと何か堅苦しいことのように思いますが、アスリート、一般人、問わずして生きていく中で、その時の自分の”ベストアンサー”を選択する必要があるかと思います。

その「正解」重要性が高く厳密に求めるべきものから、重要性が低く簡易的に求めても問題ないものがあります。

前者は、家、車など大きな買い物をする際などがイメージしやすく、自分で調べた上で詳しい人に聞いたり、過去の経験を思い出して照らし合わせたり、実際に足を運んで目で見たり触れたり、時間や労力をかけて自分にとっての正解を導き出すもの

(極々一部の富裕層で衝動買いできる層の方々は違う例えあるので個別に連絡下さい。。笑)

後者は、「あの芸能人、何歳?」とかググったら簡単にパッと正解が出るもの

といったイメージです。

書くまでもないですが、インターネットやSNSが普及した今、#(ハッシュタグ)などで検索をかければ、莫大な欲しい情報がすぐに手に入ります。投稿者の中には広告収入などでこれらを職業や副業として生業にする方がいても、誰も驚かない時代になり、より見られやすくを優先に投稿している人が増えたように思います。

(めちゃくちゃ便利ですよね、私もよく「〇〇区グルメ」使い散らかしてます。笑)

それがゆえに、、

先ほど例にあげた、重要度が高いもの、低いもの、の線引きが「ん?大丈夫か?」と感じる場面も増えてきているように感じます。

InstagramやTikTokで「これいいな〜」と思った車をそのままネットで購入しますか?

服とか書籍でも迷いませんか?(←これは意見多少分かれるかもですが、レビューをよく読んだり持ってそうな人にどう?とか聞いたりしたくなりますよね?)

例え多すぎのしつこい前振りはここまでにして、、m(__)m

私の職業でいえば、「トレーナーを目指しています!」「将来はトップアスリートに関わりたいです!」という学生が学びを深める段階で「簡単に手に入る情報」を”正解”として自分の引き出しに入れる行為は、上記の「インスタで見た、乗ったことも実物を見たこともない車をネット注文する」行為と一緒だと感じます。

学生だけに問わず、これいいなーと思ってそのまま選手やクライアントに提供するような行為は果たして正解なのか?と思います。

〇〇セミナーとかで得る技術や理論も同じ。

情報を得てそこから自分で深掘りしていき”その時々の正解”を導き出す過程が実際に選手やクライアントに提供する際の”深み”につながると思っています。

情報を得る”きっかけ”としては「簡単に手に入る情報」を利用しても何の問題もなく、むしろそこから新しい発見や違う角度からのアプローチを見出せる可能性があります。

専門学生や、大学で専門的に学んでいる人は、今後そのノウハウでお金を頂き、自らの生計を立てていくわけですから、ひとつひとつ学ぶ事柄の重要度は非常に高いと思います。

ですので、「正解の求め方」を間違えないようにして欲しいと思います。

これは若い世代のアスリート、上のレベルを目指すアスリートにとっても同じように感じます。

多くのそれを職業とする選手の練習方法やトレーニング内容の情報が手に入りますが、あくまでも『その選手』のそれまでの過程や経験、現在の状態など、簡単に手に入りづらい要素もたくさんある中で生み出された『その選手にとっての正解』だということは頭の片隅に置いて欲しいです。

ただ先程も述べたように、考えを深めるきっかけ、視点を変えたり、視野を広げるきっかけとしてはどんどん利用するべきです!

「結局、正解はないよね〜」とか「正解はそれぞれだよね〜」というニュアンスになるのは、その深掘りしてく過程を経験して現状に辿り着いたり、今も探し続けている人だからこそ感じれることだと思います。

だからこそ、「正解の求め方、辿り着き方、導き方」が大切だと感じます!というお話でした(^。^)

それで小学生の算数は「解(答え)だけじゃなくて、途中の計算式もちゃんと書きなさい!減点です!」と教わるのかも知れませんね!

確かに途中(過程)の式があれば、どこまでは合っていてどこで間違えたかの振り返りができて、またそこから修正できます。間違えていたところがまた違う問題を解く際に役立ったりします。

東京の会社に就職した際に、大先輩のトレーナーの方がポロッと言っていた、どこかにメモしている訳でもないのにいまだに記憶に残っている言葉があります。

「すぐに手に入るモノほど、すぐに要らなくなるんだよ!」

あのバリバリの東京弁のまま残っています。。

裏を返せば、すぐに手に入るから、持っておく必要もなくなるのかも、、

専門家として働く以上は、すぐに必要なくなるような存在にはなりたくないですね。

やはり、去る時には惜しまれるように、いつまでも「やっぱりお前は必要やわ」と思われる男になれるように深い人間になりたい。(何の話やねん)

最後までお読み頂きありがとうございました。

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