トップアスリートの言葉から再確認した「チームトレーナーとして大切なこと」

スポーツ現場でチームトレーナーとして働いています中谷大志(鍼灸師・AT・CSCS)です。

前回記事では、厚かましくも自分の人生においての決断や考え方をツラツラと書かせて頂きました。

環境が大きく変化したその時点で、言語化してその時の感情を残しておくことは数年後、もしこの職業が続けられる環境にいれた際、過去の自分から何かヒントが得られるかな?という想いもあり書いてみました。

一番はしっかりお会いして、事の成り行きをお話しできていない方に向けて自分の想いを知って頂きたいというところでした。

(まだ読まれてない方は↓)

半年ぶりの更新になったということも相まって、思いの外、反応を頂きました。

お読み頂きありがとうございました m(_ _)m

本題に入ります。

先日、専門学生時代にインターン生(研修生)としてトレーナーの勉強をさせて頂いたアメリカンフットボールチームの選手2名と食事に行く機会がありました。

その2名の選手は私と同学年で、当時は選手とインターン生という間柄、食事に行ったりなどはありませんでしたので、約6年?ぶりぐらいに念願叶っての食事会になりました。

1人は引退して家庭を持ちバリバリ働き、もう1人は職を変えた傍らフットボールを続けていたり、各々環境は様々ですが、当時の彼らを目の前で見てきた私からすれば、あの時のまま素晴らしいアスリートです。

トレーナーとして右も左も、フットボールのルールさえも分からない状態から始まり、なんとなくトレーナーっぽい仕事を任せてもらえたり、選手と話せるようになったり経験を積ませてもらった3年間でしたが、当時の選手のリアルな気持ちを聞いてみたいと思い、ふざけた話から真面目な話まで色々と熱く?話しました。

彼らはある程度トップレベルで活躍してきた選手なのでいわゆるトレーナー(AT・SC・治療家含む)と呼ばれる存在にはたくさん関わってきているので、言い方は合ってるか分かりませんが「見る目」があります。

話してもらったエピソードのひとつにリアルな内容がありました、、

その選手の言葉をそのまま引用させてもらうと、

「トレーナーもしっかりプロフェッショナルとしてスタッフ(監督コーチなど)に意見するべき」

内容を要約すると、学生時代なかなかハードな怪我をした際、初めはトレーナーの方に

「これは厳しいだろう」と言われたそう。

(もちろんそのレベルの怪我で本人もそう思っていたよう)

(フットボーラーは怪我経験が豊富でイケるorイケないの感覚がある)

しかし、その後チームスタッフが「あいつ(その選手)を使いたい」と決めたよう。

その瞬間にトレーナーは「この怪我は3日でイケるわ」と意見を変更、掌返し。。

その時にその選手は

「あなた(トレーナー)のプロとしての意見はどうなん?」と思ったそう。

このトレーナーがどうだ?とか、この選手がどうだ?スタッフがどうだ?って話ではなくて

コレは非常にスポーツ現場に置いてリアルな話だと感じました。

次の試合に勝つために何としてもその選手の力が必要とする”スタッフ”

最初は厳しいと思ったけど、チームの方向性としては何とかその選手を起用することになり、選手に何とか気持ちを切らせたくない”チームトレーナー”

もちろんプレー出来るもんならしたいけど、本当にプレー出来るのか不安な気持ちや各スタッフによって言うことが違うことに不信感を抱く”選手”

これは非常に良くある、よく聞く構図だと思います。

(ない方がいいけど、、、)

先ほども言いましたが、その状況によって誰がどういった判断をすべきかは変わってくるので、この場合どの判断が正解だったか?ということではなく、

選手を不安にさせること(不信感を抱かせること)

不正解なのは間違いないと感じます。

そういった意味で、

  • チーム方針に対してどう言った意見ができるか
  • その意見がどの程度反映されるのか
  • それは当該選手の本音を代弁できているか
  • そのために選手と本音で話せる関係性を築けているか

このあたりがチームで働くトレーナーとしては大切なことかなと思います。

チームを外から見る立場の治療院やパーソナル施設などであれば、

「そんなことあり得ない!チーム関係者は何してんるや」

と非難し「私達ならこうしますけどね〜」と理想像をナンボ語ってもマイナスは少ないでしょう。

(むしろその選手からは信頼を得る?かも、、、)

ただ、チームトレーナーとして働く上で、そのような非難はできるだけ避けたい。

避けたいというよりは、そうならないように日々努めるべき。

だからこそ、スタッフにも選手にもトレーナーとして違うことは違う、など言うべき事はしっかりと言う姿勢が大事だと、そのエピソードを聞いて再確認させてもらいました。

それがその選手が言う、

「トレーナーもしっかりプロフェッショナルとして意見するべき」

ということかなと感じます。

特に若手トレーナーほど、YESマンになってしまいがちです。

自分の立場もまだ確立されておらず、これを言えば嫌われるかも、怒られて気まずくなるかも、最悪クビになるかも、仕事なくなったらどうしよう。

そんな感情になります、なって当たり前です。

ただ、そう思う時、もう一度再確認してみて下さい!

本当に守るべきものは、

自分の立場か?

それとも選手の人生か?

大所帯のチームになれば複数名のトレーナーがいたり、複数名のチームスタッフが存在し、それぞれの考え方やトレーナーに対する向き合い方は変わってきます。

自分で存在意義を切り開いていくことや、

ただの仲良しではなく、専門家(プロフェショナル)としてどうその他の違う立場のスタッフや選手と向き合えるか。

改めてそこを意識して働いていかなければいけないと感じました。

アスリートのリアルな話は面白いです。

また違う良い話もあるので気が向いたらシェアしたいと思います(^。^)笑

最後までお読み頂きありがとうございました。

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