「何事も経験が全て」という考え方が成長を妨げてしまう理由

さいたま市でチーム専属の鍼灸師、アスレティックトレーナー、S&C担当をしています、中谷大志です。

暑さ対策や暑熱環境に対するコンディショニングに追われる日々が気づけば、朝晩は羽織るものが必要なぐらい気温が下がってますね(^_^;)笑

気温が下がったら下がったで、またそれに対する対策が必要になってきます。

毎日のように常に変化し続ける、流れ作業のようなことがないのがこの仕事の特徴かも知れませんね!

頭を悩ませる事も時には理屈が通用しないことも含めて、やりがいのある立ち位置だなと感じています。

他業種でも仕事ってそういうものなんですかね(^_^)

今日は、私が勝手に考えている「経験」という言葉に対して想っていることを書いていきます。

あるある?だと思いますが、何かをやり始めた時や勉強中の時に、

「まあ、経験が全てだから」

って言われたことないですか?

私は整骨院で修行を始めた時、

インターンでアメフトチームに修行に行き始めた時、

専門学校時代、

誰からともなくそういったニュアンスの言葉を言われた記憶があります。

これに対して、当時言っていた人に「偉そうに!」とか「うるさい!」とかいう反発の感情ではなく、言われる度に心に引っかかるのような”気持ち悪さ”を感じていました。

私の中で、そういった人達が言う「経験 = 年数(回数)」という感じなぜか納得いきませんでした。

「アスレティックトレーナーは現場経験が全てだよ」

それなら今、専門学生の自分は0年目でこれから年数を重ねても今現場に立っている人には一生追いつけないことになるよな?

「治療家は患者さんの身体を触った数が全てだよ」

これも同様に、それなら20代、30代でこれを仕事にして飯食うの無理やん?

私の受け取り方がひねくれているのもありますが、、、笑

当時(今も)、ギラギラしていた私が出した結論は、

「これから経験することの”1回”を他の人の”2回”分以上の経験値を得ること」

例えば、、

アメフトチームのインターンであれば、次に任せてもらえそうな仕事(テーピングやストレッチ、リハビリ補助、物理療法の補助)を事前に予想してそれについて徹底的に勉強しておくこと。

これが経験値を得る際には非常に重要だと今でも想っています。

なんとなく、回ってきた仕事に対して

「いい経験できた!」と1回目でなるのは”普通”の1回の経験値です。

できる限りの準備をして、満を持して回って来た仕事だと、

「これはイメージ通りにできた」

「これはイメージしていた感じと少し違った」

というように前者の経験した1回目よりも「内容の濃い1回目」の経験値を得ることができます。

これを、常に意識して繰り返せば同じ経験年数(回数)で圧倒的な差をつけることができる。

その上で、悪い言い方をすれば仕事が”マンネリ”状態で作業化してしまっているような、経験年数が自分より上のトレーナーや治療家がいれば、

その人の経験1回は「0.5回」分ぐらいの経験値しか得れてないと考え、

その人の経験年数になった時に、絶対に自分の方が得た経験値が高くなっているはずだ!

そんな事を考えて、朝から晩まで勉強しまくっていました(^_^;)

「今この人は40歳、こういう事が強みで、こういう評価されていて、こんなバックグラウンドがあって、こういう立場で仕事している。その年齢になるまであと17年(当時で)か、、よし!俺は何歳までには絶対コレぐらいはできるようになっておこう」

↑リアルに専門学生時代のマインドはこれの繰り返しでした。

もちろん、今もそのマインドは変わりません!

ですので、今でも「経験が全てだから」とか「もう少し経験がいるね」という言葉は自分の中で、何かを伝える時には勝手に避けています。(あまり好きな表現ではない)

みんな最初は経験0からスタートして、スタートを切ったからには、経験100ぐらいの人とも同じ土俵に立たなければいけない瞬間があります。

コレは、できない事を「できる」と見栄を張ったり、知ったかぶりをするという事ではなく、「経験値が低いなりにできること、やるべきことは山ほどある」ということです。

要するに、、

経験だけが全てではない!ということです。

過去の記事でも書きましたが、

「経験が全てやぞ!!」と誰が言ってるか?誰に言われたか?かによるのかな?とも思います。

当時の私が、”気持ち悪さ”を感じたということは、言われた人の行動のどこかに「ん?」と感じる何かがあったのかも知れません。

実際に、とある整骨院の先生(その道、十数年)から

「臨床に学校で習う生理学なんか必要ないよ」

と言われたことは一生忘れません!結構根に持ってます!笑

実際、それを言われて自分は生理学や運動生理学の勉強量を増やしました。

生理学をしっかり頭に入れれば、

「数年後この人より俺の方が患者さんを幸せにできるはず!」

と強く思ったからです。

やっぱりひねくれてますかね?笑

この人に

「患者さんを触った数(経験)が大事!」

って言われても、、、

って感じでしたね。

資格取得後、某会社に入社しましたが、そこで1年目の私に熱心に教育していただいた、年数でいうと30年ほど上の先輩トレーナーの方と話をしていて、

「俺は昔、トレーナーの勉強しにいっても何もさせてもらえないし、見てるだけだったし、馬鹿にされてるような感じに”ナニクソ”とおもって、コイツより圧倒的な知識つけてやる!って勉強しまくったよ」

と聞いた時に「一緒やん!」と心の中で思い、やっぱり第一線で活躍している人の中にそういったマインドはある!間違ってない!と自信になった事を覚えています。

と同時にそのトレーナーさんから、

「今は、お前みたいなギラギラしたやつに負けないように毎日勉強してる」

とも言われ、率直にこういう人間に自分もなりたい、こういう歳のとりかたをしたいと感じました。

話はそれましたが、、、

「経験」というのは、必ずしも「年数(回数)」だけじゃないという事を私はこの仕事を通じて多く実感しています。

私の仕事に関連づけて書いてきましたが、アスリートも同じだと思います。

「試合に出て経験する」

ということはものすごい成長する材料だと思いますが、ルーキーイヤーは誰でもあるし若手と呼ばれる時期は誰でもあります。

高校生も1年、2年、3年があるし、大学生もそう。

レギュラーじゃない選手や若手選手、下級生ほど、チャンスが回ってきた時の1回の経験をいかに内容の濃い1回(2回分の1回ぐらい)にするが、がすごく大事だと思います。

そういうマインドで1回を大切にしないと一生、先輩に勝ったり、試合に出ているレギュラーには勝てないかも知れません。。

アスレティックトレーナー、S&C担当、鍼灸師として同業者に対して、勝つとか負けるとかの判定や基準などはありませんが、その人より年齢が若いとか現場経験が少ないからとかいった理由で「仕事ができない」となってしまうのは違うと思います。

私もまだまだ、若手?と呼ばれる層ではありますが、先人の方々に認められるように、負けないように、情熱を持ってギラギラしていきたいと思います!

このようなマインドを持ち続けた上での経験は「何にも変えられない経験」として強みになると思います。

ではこのあたりで!

最後までお読み頂きありがとうございました。

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