「人脈が大事」ってホンマにそう?〜チームトレーナーとして働いて感じること〜

さいたま市でスポーツチームの専属トレーナー(AT・SC・鍼灸師)をしております中谷大志です。

組織(チーム)で生活していれば、同一人物に対して、ヒトによって肯定的な意見もあれば、否定的な意見があったり、「へ〜、この人はあの人をそんな見方してるんや〜」と思うことはないですか?

この選手はこう言ってるけど、あの選手はこう言ってた、はたまたこう言ってる選手も。などなど。

トレーナーという立場上、完全に誰かの意見に賛同するということはほとんどないように思います。

もし、めちゃくちゃ同意見であってもそれをあからさまに出すような雰囲気は違う意見の人にとってあまり気持ちの良いことではないと思うので、押し殺しています。

相手を”リスペクト”する、そんな心を持って接すれば違う意見から学ぶことの方が多いので、決めつけず、偏らず、人の話はまずよく聞くことに限るような気がします。

ということで、本日は”人脈”というテーマに沿って考えていることを書いていきたいと思います。

※自分の考えの整理であり、個人の見解です。m(__)m

専門職あるある?なのかこの”人脈”という言葉はよく”大事”という言葉とセットで耳にします。

「まず人脈ってなんなん?」

友達とか知り合いの数?

有名人とその業界関係者との関わり?

1回会ったらその数に入れてええの?

SNSのフォロワーの数?

など、その人が人脈が多い or 少ないを表す定義はフワッとしているように感じます。

ここでは「ビジネス関係における人脈」をどう捉えるか?にフォーカスして私の感じている事、考えを書いていきたいと思います。

※読んでくださっている皆様にとっての考えを否定してるわけではありませんので(^_^;)

結論じみた事から言えば、、、

その人を他人に紹介できるかどうか、もしくは紹介してもらえるかどうか。

これが全てだと思います。

ここで言う紹介とは上っ面の名刺交換や挨拶のみではなく、例えば何か新しいビジネスやプロジェクトを始めるなどの際に「こんなおもろいヤツおるよ!」って紹介してもらえる、紹介できるかどうかという話。

ほんの一例ですが、このような事が積み重なっていくことで、”脈を打つ”ようにヒトとヒトが繋がっていった結果

『あの人は人脈が多い』といえると思います。

この、”人脈”という言葉をよく聞くようになったのは二十歳過ぎごろからのような気がするので、やはり就職などのビジネス関係の話をする際によく使用される言葉と言っても間違いないように思います。

就活世代や、若手社員などは、

「とにかく人脈を作れ!」

「人脈を広げろ!」

というような教育を受けることも少なくないのかも知れません。

私自身の意見としては、

『それってホンマに必要?』

ということです。

職業柄、年数を重ねるほど「名刺交換」や「初めまして」のご挨拶をさせて頂くことが増えます。

さらに、SNSが発達しオンライン上の繋がりもどんどん増えています。

そんな中で、私自身が20代前半でみてきた景色で、疑問に感じていた(感じている)のが、

「人脈を作りにいく」という行動です。

例えば、「人脈を作りにセミナーに参加する」など。

中には1000人と名刺交換して3人ぐらいと深い関係になればOKという感覚の方もいるかと思います。

それはそれで良いでしょう。

だたし、その労力とその時間を天秤にかけた時にどっちが優先するべきことかを考えなければいけません。

私自身も幾多となく、「人脈は大事やぞ〜」「人脈広げとけよ〜」と言われたことがあります。

ご存知の通り?(笑)、少しばかりへそ曲がりな人間で、当時はもっと尖っていたので、

「そんなもん自分で作り行かんでも勝手にできるわい!」と毎回思ってました。

『人脈は作りに行かずとも、勝手にできるもの』

本当にその通りだと、今でも思っています!当時の自分にも「そうや、それでええど!」と背中押してあげたいです。

ただし、”勝手に”とは、その前の部分に”本気でやることやってれば”というフレーズが入ります。

『本気でやることやってれば、人脈は勝手にできる』

その言葉通り、現在ありがたいことにトレーナーとしてご飯が食べられるぐらいの仕事をさせてもらっていますが、一生懸命”人脈づくり”に徹した記憶はありません。前述したようにむしろ否定的な方でした(^_^;)

ただ、”本気でやることやる”、私の場合はスポーツ現場で働くための勉強を本気でやる過程を大切にしました。

その中で、自然(必然的?)に出会う人達にを大切にすること。

大切にすると言えば少し堅苦しいですが、その人達の前でも嘘偽りなく素直に本気で接すること。

それだけを一生懸命続けていました。(今も続けています!)

そうすることによって、その各所で関わりの合った方々から、色んな話を頂いたり”よく”してもらえることが徐々に増えてきたように感じます。

私が知らないところで私の話を出して頂いていたり、思いもよらぬところで繋がったり、、

そういう現象が、まさに

「人の脈」

だと思います。

私自身、これを書いてる2021年現在、今年で30歳を迎える歳です。

「この職業で飯を食いたい」と決めた20代前半に考えていたことは、

「30歳でひとつのスタイル(軸)を確立させる」

そのために、、

「20代は捨てる」ということでした。

捨てるとは、損得勘定を優先しないことや、前述した「ひたすら名刺配り」のような近道っぽい事に目が眩み目的がブレないようにする=コツコツやるべき事を積み重ねるということです。

30歳目前にして完璧なスタイルが出来上がっているわけではありませんが、今までの軌跡が、なんとなく見えてきたスタイルの土台になっていくような感覚は生まれてきました。(まだまだですが、、、)

ありがたいことに、いわゆる”ホンモノの人脈”という信頼できる存在も数名思い浮かびますし、今後もその脈が広がりそうな気配も感じています。

そういった意味を全てひっくるめて、

「人脈は大事」

と胸を張って言いたいです。

何事もそうですが言葉の一人歩きは危険です。

その言葉の中身を埋めるのは自分自身でしかないと思います。

私の場合の”人脈”という言葉の中身は「ホンモノの脈を打ってる関係性かどうか」で埋まっています。

ですので、オンライン上の関係で、実際に合ったことがなくても人脈と捉えることはあります。

(やはり、対面でしか感じ取れない雰囲気や熱量は絶対にあるので100%にはなりませんが^^;)

最後までお読み頂きありがとうございました。

読んで頂いた方にとって『人脈』とは何か?哲学のようなものはありますか?

よろしければ、その考えをSNSのDMやコメントなどで教えてください(^^)

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