スポーツ現場でチームトレーナーとして働いています、中谷大志(鍼灸師・AT・CSCS)です。
前回記事でもプロチームで働くということに対しての私なりの考え方を書かせてもらいました。
くどいようですが、あくまでも私の個人的な考え方なので鵜呑みにはしないようにしてください。笑
今回はもう少し深掘りして、プロ(トップ)チームで働くことでトレーナーとしての価値って上がるのか?よく言われる「箔が付く」って本当にそうなのか?というところに関して、よ〜く質問も頂くので考えをお伝えしたいと思います。
ちなみに、その質問というのが
「なぜプロ野球で仕事をされていたのにまたアマチュア野球なのですか?」
「プロ野球トレーナーになるためにアマチュア野球界で経験を積んだ方が良いですか?」など、、
プロ野球の球団トレーナーとして働くことがいかにも「成功者」かのような前提で会話が始まることに私はすごく違和感を抱きます。(この辺りは前回記事にも書いたので控えます)
もちろん、この国では人気の部類に入る野球界のトップチームですから聞こえが良かったり、そこで働いてた人間というファーストコンタクト的なところでは世間体では少し話題性があり興味を持ってもらえるのは確かです。
ただ、それはそのチームが有名であったり、そこに在籍する選手が有名なだけで、自分自身(トレーナー)が彼らと同じ空間にいたことで勘違いして有名人になったような空気感を出すのは個人的には違うと思います。それはそこで何年働こうが関係なく、、、
すごくシンプルなことを言いますが、
私自身、つまりは「中谷大志」という人間としての評価こそが、トレーナーとしての価値だと思います。
プロ野球を経験したトレーナーということが評価され、それがトレーナーとしての「強み」みたいな働き方では何か腑に落ちないし、それだけが契約上でプラスになってはいけないとさえも思います。
経歴としての事実はもちろん何にも変えれないものですがその肩書きとトレーナーとしての評価は別物です。
ですので、良くも悪く?も「中谷大志」という人間(トレーナー)がチームに与える影響をしっかり評価してもらいたいし、過去の経歴ではなく、今、目の前にいる選手の反応だったり、チームに対する熱量や対応力といったところがトレーナーとしての真の評価だと思っています。
元プロ野球トレーナーだから、、、よりも
中谷大志っていうトレーナーだから、、、という評価を大事にしたいという想いです。
プロ野球で働いていたトレーナーなら誰でもいい中の1人なのか、中谷大志というトレーナーが必要とされているのかの違いです。
といった想いのもと、前述した質問に答えさせてもらう際には、
「どの現場でも、誰相手でも、専門家として、プロ意識を持って取り組む事」
「目の前にいる選手達にしっかり向き合って情熱を注ぐ事」
「決してアマチュアスポーツの現場がプロスポーツ現場で働くための踏み台ではないという事」
その辺りを自分なりに伝えさせてもらっています。
少々、とげ?毒?があるように伝わることがあるかもしれませんが、プロが良いとかアマチュアがいいとか、どっちが偉いとかの論争ではなくて、
人生かけてるアスリート相手に仕事する際、トレーナーという信頼関係でしか成り立たないような立場を任される、任せてもらいたいのであれば、相手や場所で自分の仕事のテンションが変わっているようでは所詮それまでで、アスリートと良い関係が築けるとは到底思えません。
こればっかりは、ここでトレーナーの端くれの私が文字で伝えてもピンとこないこともあるのは否めません。
いやいや、「プロチームで働くこと以外、成功なんてないよ」ていう”肩書き至上主義”の方も絶対いるので、そういう人はその場で一生懸命やれば良いし、他の仕事と優劣をつけることではないので個人の価値観という範疇でいいと思います。
ただ、私の考えは”現場至上主義”なので、過去にどこで働こうが、どんな選手を相手にしようが、今現在、目の前にいる選手を「幸せにできるか」「心身ともに充実させてあげられるか」を大切にしたいので世間体でいう”肩書き” や ”箔” みたいなものはどうでもいいです。
どうでもいい、というのは少々乱暴な表現ですが、後からその選手達やチームが何かしら評価をしてくれた時に、初めてそういった経験が、本当の意味での ”肩書き” や ”箔” として自分の人生に刻まれるので「自分から取りに行く(取りに行ける)ものではない」ということです。
書いてると、前回とほとんど一緒?のような内容になってしまいましたが「大事なことは2回言う」的な古き良き教育スタイルで、、、笑
最後までお読み頂きありがとうございました。
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