どうも、トレーナーのAmbiです。
休日のため、encounter~スポーツに関わる全ての人たちの出会いの場~主催の「投球障害肩に対する評価と治療〜実践編〜」に参加してきました。
千葉慎一先生は理学療法士として活躍されており、読売ジャイアンツでも仕事をされるなど肩関節のアプローチは執筆されてる参考書の通り的確でわかりやすい内容でした。
9月9日に行われた理論編にも参加したかったのですが仕事の都合が合わず断念。
本日は休みがかぶったのと、野球チームのトレーナーとして仕事させて頂いてる以上、投球障害肩に関しては色んなドクター、PT、治療家、トレーナーの見解には絶対に新しい気づきがあるので参加する以外の選択肢はありません。
どういった内容でも、受けるだけ、聴くだけになってしまっては学校の授業と同じで現場で使えるものにはならないと思っています。
セミナーに行く際はお金もかかるのでしっかり検討して参加を決めます。
- 内容が今、学ぶべきものか
- 内容に関して現段階で中途半端な知識ではないか
などを、主に考えています。
参考書を購入して自分の見解を持ってから他の方々の意見を聴くことで意味があることの方が、経験上ですが内容がしっかりと入ってくることが多いと感じます。
よく”明日から使える”などの文言で宣伝していたりして、セミナーではその講師の方が経験や勉強を重ねてきたことを答えとして共有してくださる貴重な場ではありますが、その方法論だけを引用して明日からの治療やセッションに使うことは上手くいくかもしれませんがそれは決して自分のものでは無いように思います。
- 学んだ情報を整理する
- 参考にしながら自分なりの解釈や表現に置き換えてみる
- 学んだ方法論の過程を自分で勉強する
- 方法は同じでも自分で説明できる理論をもつ
これが、セミナーを受けて自分の中に落とし込む大切な過程だと思います。
今回のセミナー内容は全ては紹介できませんが、、、
投球動作の治療介入にあたって
- いかに楽に肩関節外転させるか
- いかに肩関節挙上位で外旋させるか
- いかに外力に負けずに腕を振り下ろせるか
といった視点での内容で上手く整理して投球動作を考えることを改めて学べました。
野球経験者だからといって、セラピストやトレーナーが投球障害による痛みや機能低下を改善する指導できるかは、その競技で好成績を残した選手が必ずしも指導者として成功するわけではないのと同じで、あまり関係ないと思います。
むしろ、全く知らない競技の方が身体の機能としての視点に集中できて都合が良いこともあります。
ですので、痛みや動きの改善にアプローチする際には、野球の技術的な点やフォームには必要最低限しか目を向けないことを最近は意識しています。
機能的な動きとしてどうか、そのトレーニングの力発揮としてどうかといった視点に集中して結果的に選手自身がプレーのヒントになったり、無意識のうちにできることのレベルが上がったり、幅が広がったりするような反応がトレーナーとしての本来の嬉しさでもありやりがいだと私は感じます。
技術指導と運動指導は重なる点もあるのでしっかりと自分の中で線引きが必要でそれがどこなのか、もまた難しいところでもあります。
私感ですが野球専門トレーナー、サッカー専門トレーナーなどでは自分の中のトレーナーとしての定義がブレる感じがするので、良い意味で様々な競技をフラットにみれるトレーナーになっていけるよう努力したいと思います。
アスレティックトレーナーやS&Cが理学療法士やドクターにも信頼していただける存在になるように微力でも日々精進します。
では、この辺で。