2019年1ヶ月たって改めて、、

どうも、トレーナーの中谷大志です。今年、初投稿です!読んでいただいている方今年も宜しくお願いします。

トレーナーという職業は基本的に1年契約が多くチーム編成などで生活が左右されることがある職業ですが、有難いことに今シーズンも同チームで1年間働かせていただくことになりました。このブログを通しても少し発信していますが、トレーナーという立ち位置は求められることがチームによってそれぞれで、主に応急処置や治療のみに徹しているかたもいれば、トレーニング指導のみを行っているかたもいます。

私自身は現在のチームでトレーナーという人材が一人なので、身体に関わること全般を担う立ち位置を任されています。

良く言えば、全てを自分の頭の中で統括できる、悪く言えば、中途半端に取り組むと仕事内容が浅くなる、他者の意見が聞きづらいといったところでしょうか。これが現在の仕事環境なので、もちろん完璧を目指して、今できることをやる、求められていることの少し上のレベルで応えることをモットーに取り組んでいます。

私がトレーナーとして外せないのが「予防」の概念です。

現チームでもそうですが、特に野球界では(トレーナー=治療家)が共通認識が強いように感じます。私自身、アスレティックトレーナー、ストレングス&コンディショニングといった資格を持っている、鍼灸師でもあるのでその認識は正しく、チームから治療という仕事を求められていることは間違いありません。

しかし、練習、試合問わず常勤で現場に帯同するトレーナーとして治療や応急処置のみで本当に良いのか?というのが専門学生時代から野球というスポーツに対しての問題点だと感じていました。野球以外のスポーツ現場でインターンをさせて頂き、その中で最終学年を迎える際に某プロ野球チームで春季キャンプのインターンの機会もあり、競技の違いは加味した上で「野球のトレーナーと呼ばれる立ち位置」についてさらに強く疑問を持つようになっていました。

そして、いざ巡り合わせの中で野球界に携わることになり、感じていた通りの立ち位置でした。社会人レベルの選手でも指導者も多くは今までのトレーナーさんと言えば治療をする人で、その感覚が強いなと感じました。

今までそういう環境で育ってきた選手や指導者が多いのでトレーナーという存在が怪我予防や技術練習の質をあげるためのコンディショニングやパフォーマンスアップに関わることに違和感を覚えることも理解できます。私自身もこの道に進まず野球だけを続けていれば、そうなっていたかも知れない。でも他競技のヒトにはびっくりされる事や理解できない事が多く残ってるのが野球界の現実。

それなら、小さなことからコツコツと、、、「こいつこれも知ってる」「こんなことも話せる」「これもできる」と、このチームのトレーナーとしての立ち位置を広げて行くこと、土台を作ることが大事だと感じて2018年は取り組みました。

簡単なことではないですが、確実にやってきたことは間違いではなく、選手や指導者の反応をみても、去年、撒き続けた種がようやく芽吹き始めたかなと感じています。

その土台にしっかりとしたトレーナーの価値が発揮できるシステムができてくれば、チームにとって必ずプラスになると信じています。

自分だけではなく、これをやればチームとして良くなるということを、選手や指導者からも信じてもらえる存在でいることも必要。

それは決して、媚びることではなく1人の人間としての存在感がいかにあるかだと感じます。

筒香選手も言うように、勉強をしていない指導者は多いのが現状で、そう言う人は共通して私達の職業に興味はない傾向にあります。だからといって批判したり愚痴をこぼしていてはチームのため、アスリートのためにはなりません。トレーナーが自ら、「このトレーナーはこれができる」ということをそのチームに浸透させていくことが我々の職業の価値やそのトレーナーが評価されるきっかけであると感じます。

ただし、1歩間違えれば、トレーナーのエゴになりかねず、チームにとって必要ない人材となれば職を失うのみです。

あくまでも「アスリートファースト」

自らの言動にもそうですが、指導者やチーム関係者の「アスリートファースト」でない行動を疑問視するのもトレーナーの仕事だと思っています。

どの職業、どの立場、でもそうだと思いますが、自分の意見を発するということはとてつもない責任が発生し、自分の吐く一言一句に裏付けや普段からその人と相手との信頼関係がないと一気に信憑性を失います。

例えば、”10”ということを伝えるためには、、

  • 10倍程度、100以上の知識
  • 伝えたい10を相手の受け皿にに合わせて伝えるスキル
  • 伝える以前に相手に聞く耳を持ってもらえる普段からの信頼関係

伝えたい事をそのまま伝えるのは本当に難しいけど、これが上手くできれば仕事する上ですごく大きいと思います。

理想は、相手が普段と全く同じ内容のトレーニングをしているのにトレーナーに見てもらいながらやれば初めてやったトレーニングのような感覚になること。

情報の中でトレーニング方法などはすぐに手に入りますが、方法論のみを真似をして取り組むのは簡単で一見、新鮮に感じますが、それに上記にあげた目的を伝えるスキルなどがなければ、理想の感覚には辿りつきません。

この1月で、チームの選手から、

「見てもらいながらやったらやっぱり全然違います」「効いてるところがまじでそこです。今まで自分でやってたのは甘かったです」「分かりやすい!そういう事か、続けてみよう」「これやると身体が動きやすくなる」

ポジティブな意見をたくさん頂き、私のモチベーションになっています。本当に少しづつですがチームの自らの身体に対する意識が変わってきたと思います。

怪我をしてからや、コンディションを崩してからでは遅いし、せっかく選手としてプレーできる限られた時間が減ってしまっては成長する可能性も下げてしまいます。防げない怪我をしてしまっても必ずマイナス要素のみではなくて、その自分の身体と向き合う時間を利用してレベルアップして復帰できます。

ここに専門的に寄り添える、チームの力、選手個々の力になれるのがトレーナーという職業だと思っています。

相変わらず気持ち先行でまとまりのない文章になってしまいましたが、これがうまくまとめられるようになった時にはもう少し、伝え方のスキルが上がっているという事だと思います。(笑)

今年こそ、、、

「〇〇だから仕方ない」など逃げ道を作らず、その場でできるベストを求めつつ、主張すべきところは責任を持って主張+行動し、このチームでのトレーナーとしての立ち位置をカタチにしていくことを目標にこのブログと共にコツコツやっていきたいと思います。

全ては選手のために、
選手ありきのトレーナーです。

では、この辺で。