結果が全て、、、だからこそ目を向けるべき◯◯

トレーナー の中谷大志です。

帯同チームもシーズンに入り発信したい内容は多々あるのですが、なかなか時間と頭の整理が追いつかず滞ってしまいました。部屋が乱れるのと一緒で、文章や言葉としてまとめられないという事は、良い精神状態ではないと我ながら感じます、、、

アスリートも調子が良い時は自分の考えや理想像を明確に話しできても、少し調子を落とした時に投げやりな発言になったり、内容が薄い会話になったりすることがあるように感じます。トレーナーとしてアスリートを支える立場にいると身体や精神的に調子が良くない時の方が選手と対話することが多いので、気持ちを尊重しつつできる限りその選手にとって前を向ける言葉選びを心がけています。自分にとってポジティブな言葉が相手にとってはネガティブ要素だったり、その逆も然り、難しいことではありますが、そこは日頃からのコミュニケーションやトレーナーとしての立ち振る舞いなど、お互いの関係性が大きく関与し、「何を言うかではなく誰が言うか」も重要だと実感しております。

さて、本題に入っていきましょう。

各競技、高いレベルになればなるほどスポーツは「結果」と言う二文字がつきまとってくると思います。もちろんこの結果を求めて相手と競うのがスポーツの醍醐味だといえるでしょう。また、その結果で契約や人事など様々な立場の人が関わることも非常にシビアな世界です。

私自身、結果を意識したのは高校生の時でした。親元を離れて門を叩いた高校でレギュラーを取り甲子園球場で躍動する姿を家族や親戚に見せることが自分にとっての求める「結果」でした。ところが怪我が多く、思うように実力も伸びない状態が続きライバルはどんどん結果を残す日々、、、自分の結果に目をそらしたくなる悔しさもつのり、誰もがあいつが一番やってると認められるほどの練習を積みました。しかし、自分にとっての「結果」は出せず。当時、17歳の私の心には「結果がすべてやな、、、」とやってきたことに対する虚しさや苛立ちが駆け巡り目の前の結果という二文字に完全に左右されていました。

プレイヤーとしての結果、指導者としての結果、トレーナーとしての結果、様々な立場がある中でチームスポーツである以上、共通の結果に対してそれぞれがどうアプローチしていけるかがその仕事の見せ所だと思います。

一番強調したいのがその「結果」を生み出せるのはプレイヤー(選手)のみだということ。

選手が勝負で最高の結果を出すために指導者、トレーナー、その他関わる人達がどうするか、つまり選手以外のスタッフは選手なしでは何も語れないということは忘れてはいけないと思います。

良くある「勝ったら選手のチカラ、負けたらスタッフの責任」という言葉。

まさにそうだと思います。しかし、インタビューや口ではこう言っていても、どうしても負けた際に「自分たちはこれだけのことをやらせたがダメだった」「少し選手の動きが悪かった」「あのミスがなければ勝敗は変わっていた」などの反省と少し違った、いわゆる結果論がスタッフの意見として横行する傾向があるように感じます。逆に勝った際には、あまりそういった事は問題視されず、「勝てばOKだ」といったように結果に左右されることがスポーツ現場では多くあります。

選手の状態が良くなくても、怪我や病気が悪化していても、1選手としての可能性を潰しても目先の結果が良ければOKなのか?勝敗としてはOKかも知れませんがその辺りは結果で左右されてはいけない部分ではないかと感じます。

トレーナーとしてどうすべきか、、、

そういった疑問に対してチームに帯同するトレーナーとして、私は結果を出すまでの「過程」を大事にするように心がげており、選手に対してもそこに目を向けてもらうよう意識しています。

どうすれば選手が勝負所で最高の結果を出せるか?を念頭にその勝負に向けて、どの時期に何が必要で、どういった意識を持たなければいけないか?正解はありませんが、トレーナーという立場上、身体に対する専門知識を共有しつつ、それを選手の考えや想いと一致し納得した上でひとつのことに取り組むといった「過程」が非常に重要だと感じています。

指導者やトレーナーから選手に対して一方通行でメニューや課題を出すのは簡単であまり考えなくて済むので楽です。ある程度「きつい」と感じるようなメニューを与えれば「やった感」もでます。しかし選手はそれを消化することが目的になってしまい「結果」を出すためではなくなってしまいます。そして結果が出た際にはその一方通行メニューが正当化され選手の意志は反映されずそのメニューは謎の伝統となっていくような状態はよく見られます。

結果が出なければ「練習量が足りない」や「身体の動きが悪い」などなかなかそのメニューに対しての疑問はクリアにされないまま進んでいくといった悪循環がうまれます。

これでは「勝てば指導者の練習メニューのおかげ、負ければ選手の練習不足」状態です。文章にすれば理不尽ですが知らず知らずのうちにこのような状態になっていることはスポーツ現場にはよくあります。

「結果」が出た時こそ、本当にそれまでの過程の成果が出ての結果なのか、成果は今ひとつだが相手のミスや幸運があっての結果なのか、その「結果」に対して「過程」を見直すことが必要だと思います。

その時に「勝てばOKだから」と行き当たりばったりなメニュー作成をしていてはそれが本当にそのメニューの成果なのかは分かりません。

計画的に、結果に向かって行ったメニューであれば、その「過程」を見直すことができ「結果」に左右されずに、改善すべきこと、継続すべきことの判断がつきやすく、良い結果を出せる要素をひとつでもふたつでも拾っていくことが結果を出し続けるために必要だと考えています。

何が言いたいかと言うと結局はアスリートファーストの概念が必要。指導者、トレーナー その他スタッフは全て選手ありきで成り立つ仕事だということ。

この概念なしでは、チームとしてうまく機能せず、それぞれの立場で力を発揮しての化学反応は起きないと思います。

結果が全て、だからこそ、その「結果」を出すための「過程」に目を向けるべきということを大事にして今後もトレーナーとして選手のために取り組んでいきたいと思います。

以上

この後も熱い?実例を綴っていたのですが久しぶりの投稿と言うことあってか操作ミスにより消えてしまいました(>_<)

また、頭の整理をするために文章にする時間を作ろうと思います、、、

最後までお読み頂きありがとうございました。

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