さいたま市でチーム専属トレーナーをしています、中谷大志です。
私自身、資格をとって専門家としてありがたいことにアスリートに携わらせていただいていますが、まだまだ知らない事だらけですので、もちろん勉強もします。
気になった参考書を読んだり、セミナーを受けて経験者の話を聞いたり、、、
今回はその中で、オススメの本を紹介したいと思います!
著・井原瑞貴 氏の『ジュニアアスリートのスポーツ栄養』という本です。
井原氏との関係は専門学校時代の3年間をともに過ごして、”鍼灸師”と”日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー”の資格取得に励みました。
とはいえ、入学以前に井原氏は管理栄養士の資格を持っており、教わることの方が多く大変勉強させて頂いたという方が正しいかもしれません(^_^;)
彼自身がアスリート(マラソンランナー)であり、学生時代の厳しい食事制限の経験から多くの疑問を感じ、大学で管理栄養士の資格を取得。さらにその知識をアスリートに提供するために、飲食店で調理技術を学んだ後、次は治療やリハビリ、トレーニングなどの知識を得るために専門学校へ進学。
私自身は大学生の時にアルバイトしていたフィットネスクラブでのウエイトトレーニングに興味を持ち、”一般の人とアスリートは同じトレーニングでいいのか?” “怪我した時も同じトレーニングでいいのか?” などという疑問から「アスレティックトレーナー」「鍼灸師」の資格を知り、専門学校へ進学。
私と彼は同じ資格取得を目指して入学していますが、その資格を見ている角度が違っていたので、彼のような考え方やモノの見方は私にないものが多く、現在働く上でも、非常にその時に広がった視野が良い気づきを生むことが多いと感じています。
そして、卒業して数年たった現在も、情報交換ができる貴重な仲間として力を借りています(^^)
井原瑞貴氏が取得している資格は、、
【国家資格】管理栄養士・鍼灸師・調理師
【日本スポーツ協会公認資格】スポーツ栄養士・アスレティックトレーナー
【民間資格】NSCA-CSCS・健康運動実践指導者
(ハイブリッド過ぎる、、笑)
先日、彼が色んな仕事をしている人に話を聞く『お仕事インタビュー』企画で、私を「アスレティックトレーナー」として選んで頂き、生意気に語らせてもらったのもこういった関係性の上でのことです!
興味ある方は是非、暇な時にでものぞいてみてください(^^)↓↓
前置きが長くなりましたがそんな、私の信頼をおく、井原氏が書いた本が 2020年8月 に出版されました!
「知り合いの本だから紹介する」といった安っぽい関係性ではないのでご理解を、、
むしろ、知り合いの本だからこそ「お前の知り合い微妙やな」って周りに思われるので自信がないと紹介できないですよね(^_^;)
しっかり全部読んで感じたことを書かせてもらいます!
この本で学べることは、、、
- アスリートに必要な栄養は?
- 子どもには何をどれぐらい食べさせればいいか?
- なぜその食事が良い(悪い)と言われているか?
ざっくり言えば、こういった内容です。
ですので、対象者としては、私のようなアスリートに携わる医療従事者、トレーナー、トレーニング指導者、スポーツ指導者、子どもがスポーツをしている親御さん、パートナーがスポーツをしている奥さん(旦那さん)、アスリート本人などなど。
スポーツに関わる人にとって『栄養』は切り離せない、レベルアップするための要素なのでほとんどの人が対象者になると思います。
タイトルに『”ジュニア”アスリート』と付いていますが、トピックとしてスポーツをする子を持つ親御さんに向けてのものが多いので”ジュニア”と付いているだけで、成人アスリートにもほぼ全ての内容が当てはまります。
私が個人的に選ぶにオススメのトピックを紹介します!
- 子どもの好き嫌いとどう向き合うか?
このトピックで著者の人間性が滲み出ているのは、
これは身体のためになるといった食べ物に対して「嫌いだから食べない」ということは、このトレーニングをすれば課題が克服するといったことに対して「嫌いだからやらない」といっているのと同じだよ!と言っていること。
少々厳しいように感じますが、トレーニングも栄養も競技練習も好きなものだけやって(食べて)レベルアップできるほど甘くはないでしょう。アレルギーやどうしても無理なものは考えるべきですが、「別に食えるけど嫌い、、」ぐらいのレベルで「食べない」を判断するのはアスリートとしてどうか?という事です。
- 身長を大きくするするためにはどうすればいいか?
これはジュニアに限られますが、”一般向けに献立された給食で足りているのか?”、本格的に取り組むほどハードになる競技練習に対して、成長過程の子どもがとるべき食事について書いてあります。
- ケガを早く治すための栄養
これに関しては「これを食べればOK」という食べ物は正直存在せず(存在すればおそらくドーピング)、「栄養でできるベストを尽くそう」という内容です。これはリハビリをする上でも通ずるものがあって「このエクササイズすればOK」といったものは存在せず、色んな角度から取り組んでいく中で、そのケガに対する恐怖心が減ったり、身体の使い方が上手になったり、していくものです。むしろ、食事から摂取する栄養素が身体を構成している訳ですから、しっかりと食事を摂取する事もリハビリのひとつとして捉えるべきです。
壊れた部分を治すのだから、普段より栄養が多くいる中で、「練習できなくて太るから食事減らしなさい」と指導していませんか?
その他にも「野菜ジュースは野菜の代わりになるのか?」「コンビニの上手な使い方とは?」「お米 VS 食パン VS うどん」「牛肉 VS 豚肉 VS 鶏肉」「栄養ドリンクやエナジードリンクはいいの?」「炭酸ジュースはダメ?」など、
著者が毎月10回以上、行なっている栄養セミナーや栄養相談の中から、おそらく”よくある質問” に対してのアンサーが理論的にかつ、柔軟に書かれていて非常に読みやすく参考になりました!
書店に行けば数多くある、こういった類の栄養本との1番の違いは、上記で紹介したような種々資格取得者である著者の多角的な視点からみた知識、その上で数々のアスリートやジュニアアスリート、その保護者、指導者と対話してきた経験があるからこそ書けるであろう「ニンゲンクササ」みたいなものが垣間みれるところだと思います。
特にアスリートの世界では、専門家・プレイーヤー・指導者・保護者などの間で、理想と現実のギャップがうまれてしまう場面が多くあるのが現実で、その”落としどころ”を上手に見つける事も専門家のスキルだと感じます。
結局のところ、競技の練習も栄養もトレーニングも”小さい課題”をコツコツと積み重ねていくことによって、3ヶ月後、半年後、1年後の大きな一歩につながる点は共通していると思います。
その辺りに関して掘り下げた記事も書いてますので興味ある方は是非チェックしてみて下さい↓↓
だからこそ、言えるのが競技練習も大事、栄養も大事、トレーニングも大事、睡眠も大事、どれかひとつではなく、全ての要素の一歩一歩がそろってこそ自分を次のレベルに押し上げてくれるはずです。
実例ですが、、、
「身体大きくしたいのでトレーニングメニューください」と言って一生懸命トレーニングしていた選手が、休みの前夜に夜更かしして昼過ぎに起きる、朝昼兼用のカップラーメン食べて休日の2食分終了、これでは本末転倒なのです。
『アスリートとして何のために食事をとるのか?』
そんな根本的なところをクリアにしてくれるのがこの一冊、オススメです!
また、井原瑞貴氏のYouTubeチャンネル『スポーツ栄養士 井原のアスリート栄養チャンネル』もスポーツ栄養士であり調理師のスキルを生かした料理レシピやセミナーの映像などがUPされており、とても有益な情報満載です!
↓こちらの動画を見てから本の購入を検討しても良いと思います↓
以上、オススメの書籍紹介でした!
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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