ライバルチーム(ライバル選手)との差別化を図るために何が必要か?〜チームトレーナーという立場から〜

チーム専属トレーナーとして活動しております、中谷大志(AT・SC・鍼灸師)です。

トレーナー帯同している競技の野球は屋外スポーツですので、梅雨時期は天候やグラウンド状態などでスキルメニューやトレーニングメニューがその都度、流動的になり、朝起きた瞬間は常に窓の外を見て天気のチェック、グラウンド状態のチェック、メニュー変更の確認をすることがモーニングルーティンです(^_^;)

これはどの季節でもやるべきことではありますが、特にこの梅雨時期はイレギュラーが多く頭の瞬発力が要求されます。

状況に応じて、適切な気づき、行動は現場に置いて絶対に必要な力だと思います。

 さて、本題は『ライバルチーム(選手)と差別化を図るために、、、』といった内容でトレーナーとして感じることお伝えしていきたいと思います。

始めに答えを言うようですが、「このトレーニングをやれば、、、」とか「この栄養素をとれば、、、」といった内容ではないです。

がっかりした人はすみませんm(_ _)m

専門家として頼りないと思われるかも知れませんが、私が提示する専門的な事をより効果的に行うために「〇〇をやれば、、」という方法論よりも結果を出すためにまず必要なことがあります。

もちろん、それなりに参考書を読み、勉強会に足を運んでいる自覚はあります。まだまだ少ないですがそこに経験をプラスし、その時のbetterを選択するとい考えのもと、上記のような「これやれば間違いない!」と言う表現は、専門家という自覚があるからこそ避けています。

 先日のチームのミーティングの際、監督の言葉の中にこのような言葉がありました。

「どのチームも選手の技術は変わらない、その中でトーナメントやここ一番、勝つために結果を出すために何をするべきか?」

私自身も、社会人代表チームや関東選抜チームのトレーナー帯同をさせて頂いた経験もあり、その際に良くも悪くも、

「代表に選ばれてる選手もうちの選手(帯同チームの選手)と能力的にあまり変わらないかも、むしろうちの選手の方が能力は高いかも?」

と言うような感覚を得たこともあります。

それもそのはずで、企業の社会人野球チームまでくる選手の全員と言ってもいいほど”野球エリート”でありそのカテゴリに到るまでに圧倒的に多くの学生野球選手が選手として引退しているわけですから、その生き残りの選手の技術的な差はごくわずかなのです。

では、そのほとんど差がない選手の中で、どう生き残っていくか?チームとしてどう勝ち続けられるか?

そのために必要な力は、トレーナーの私がいうのもおかしいかもしれませんが、

『いかに”小さな課題”を徹底して続けられるか、積み重ねられるか』

だと感じます。

”小さな課題”とは、チーム単位で取り組む決めごとだったり、個人の抱える課題に対しての取り組みです。

良くありがちなのは、例えば「球速を5km/hあげる」と言った大きな課題は明確にしているが、小さな課題を疎かにしていること。

まずは「球速を5km/hあげる」という課題を細分化しなければいけません。

  • そもそもの体格、除脂肪体重(筋肉量)が足りていないのか?
  • スムースな投球動作に必要な柔軟性が足りていないのか?
  • 体重移動、力を発揮する方向などのスキル要素が足りていないのか?

その他にも様々な要因があげられます。

例えば体格面に課題がある場合は、それをさらに細分化します。

  • 食事はとれているか?その内容はどうか?
  • トレーニングは?その内容はどうか?
  • 睡眠はとれているか?その質はどうか?
  • トレーニングと回復のバランスはどうか?
  • 水分補給はできているか?

このあたりまで細分化できればなんとなく毎日意識的に取り組むべき小さな課題が明確になってくるはずです。

毎日の食事、睡眠、怪我予防のトレーニング、課題克服のトレーニング、などが何ヶ月後、もしくは何年後かの「球速を5km/hあげる」という課題に繋がるというイメージはなかなかもてないかもしれません。

チーム単位で考えても負けた直後や、大会の近いときには「相手チームに勝つためにこの課題をクリアする」という意識は比較的持ちやすいように感じます。

ですが、差別化を図るために大切なのはこの”小さな課題”を積み重ねた量だと思います。

目標の日が近づいてから一生懸命、頑張っても積み重ねるには限界があります。

いかに、目標とする大会の数ヶ月前から計画して、コツコツと継続し積み重ねることができるかが、ライバルチーム(選手)と差別化を図る方法だと思います。

毎日のルーティン化された食事、睡眠、入浴、ウォーミングアップ、キャッチボール、スイング、スプリントなど、

”なんとなく”やるのか、勝つために細部化された”小さな課題”として意識的に行うのか。

この差が、特に技術的な要素が均衡した高いレベルのエリートアスリートの中で、一歩先をいけるか、一歩及ばずで終わるか、

まさに「勝つか、負けるか」の差に繋がると感じます。

オリンピックメダリストや結果を残しているトップアスリートの多くは取材などで、結果を出すために「いかに練習をよりリアルな緊張感で取り組めるかどうか」というニュアンスのコメントを良く見ます。

私のトレーナーとしての仕事は、目標とする大会に向けてのチーム全体のピーキング、その中で選手個々の課題に対するアプローチが大きな課題です。

おそらく全国のライバルチームが同じような課題です。

その同じ課題に対して差別化を図るために、中身の部分、つまり”小さな課題”を他チームより、積み重ねられるかが重要です。

それは積み重ねた量なのか?内容なのか? 両方です!

選手自身がそこに繋がることを理解しなければ、良くある”やらされた練習”になってしまい疲労しか残りません。

小さな課題を徹底して続けられるか、積み重ねられるかを選手が理解して実行するために、どうアプローチするのか?どう導いていけるか?が指導者やトレーナーのスキルであり、必要な力ではないかと思います。

退屈に感じてなんとなくやってしまうか、輝ける日を信じて積み重ねるかは最終的に自分次第です。

アスリートだけでなく、どの職業にとっても目標に対する課題をクリアするために必要なマインドなのかも知れません。

いつも結局は同じやなぁ、、と気づかされますね(^^;;

トレーナーと呼ばれる同業者の方々は同じような勉強をして、同じようなアプローチをしていることが多い中、それを帯同チームや個々の選手の結果に繋げられるように、トレーナーとして他チームと差別化を図れるように小さな積み重ねを私自身も大切に取り組みます!!

では、このあたりで!

読んでくださった方の生き方に何かプラスになれば幸いです(^^)

最後までお読み頂きありがとうございました。

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