アスレティックトレーナーの中谷大志です。
7月の長い雨が途切れ、いよいよ夏本番といった気候になってきました。
長時間や高強度のスポーツには危険を伴う暑さで熱中症に要注意ではありますが、個人的には梅雨時期のジメジメした気候より、少し気温が高くてもカラッと晴れた夏の方が好きです。(冬は苦手、、)
検索ワードは熱中症関連が増えている様で、こんな細々と書いているブログでも検索にひっかかり、毎日何件かですが過去の熱中症記事をご覧になられている方もいます。
たまたまですが、ちょうど2年前に書いた記事も「自発的脱水」というワードで検索に引っかかっているのか?よく読まれています。
選手がどこからでも簡単に情報が入ってくる中で、その情報の取捨選択の補助をする、トレーナーはそういう役割も仕事のひとつかなと働きながら感じています(^^)
熱中症対策〜自発的脱水とは?〜
2年経ちましたが、この仕事を続けられていることに感謝です。
2年経った今でも、まだまだギラついてやってます!笑
前置きはそこまでにして、本日のお題は『遠征時のチーム専属トレーナーの仕事現場』です。
グラウンドでの動きや、コンディショニング、治療など仕事自体は場所が変われど、同じですので、遠征宿泊先のホテルでその仕事を行うための準備について少し紹介したいと思います。
トレーナーを目指す学生さんや、遠征についてきてホテルで何してる?と感じてる方は「こんな感じなんや〜」ぐらいにイメージして頂ければ幸いです。(大したことはしていませんが。。)
※あくまでも私の所属チームの一例なので、各チーム、カテゴリにより方法は異なります
背景として、ほとんどの場合、“トレーナー個人の部屋 ” と “トレーナールーム” の2部屋をチームに確保していただいています。
たま〜に、トレーナールームと個人の部屋が兼用の時もありますが、なかなかON/OFFの切り替えが難しいです(^_^;)笑
トレーナールームは基本的にツインルーム(ベッドが2台ある部屋)で、1台を取り出してもらった状態でチェックインします。
まず、この部屋にトレーナールームで使う道具を運んで設置します。
- 治療用ベッド
- テーピングやその他備品
- 物理療法機器(電気・超音波・微弱電流、、など)
- ストレッチマット、ポールなどセルフケア道具
その他こまごました備品はありますが、主に上記の様な道具を入れると、、、
私のいつものパターンとしては、まず、部屋の机や椅子の数、大きさを把握してどの向きでベッドを置いてどこに物理療法機器を設置するかをシュミレーションしてから設置作業に取りかかります。
コンセントの位置やテレビの向き、様々な導線なども考慮し、面倒な作業でもありますが、個人的にはぴったり完成した時の達成感から遠征時のこの作業は結構好きです(^-^)笑
トレーナーが2名の際は備えつきのベッドを両方外してもらって治療用ベッドを2台入れますが、私は現在1名ですので電気や超音波治療をする際は備え付けベッドの方に寝転ろんだり座ったりしてもらっています。
トレーナー個人部屋と兼用だとこういう時にちょっと(かなり)嫌かもしれません(嫌です)、、、(^_^;)笑
物理療法の機器は遠征の期間や日程などによって何を持っていくか、持って行かずに何かで代用するかなどを考慮して選びます。春季キャンプなどの比較的長期の遠征は基本的にトレーナールーム内の物をごっそり全部遠征に持っていきます(^_^;)
また、スペースにある程度ゆとりがある時は、セルフエクササイズを行える場所も確保します。
選手の個人部屋はシングルルームが多く、なかなかこういったスペースの確保が出来ないこともストレスになる選手もいるので結構大切なスペースです!
プロの球団などはフロア(各階)を貸し切って廊下でその様なエクササイズスペースを作ったり、
専門学生時代にインターンしていたアメリカンフットボールチームでは選手やトレーナーの人数が多いこともあって、会議室の様な比較的大きな部屋を確保してそういったスペースを確保し、ミーティングルーム兼トレーナールームとして利用したりしていました。
その他、バスタオルや枕をホテル側に一定数準備して置いてもらったり、氷をもらえるかどうか(もしくは製氷機があるフロアはあるか)の確認、
ホテル近郊の救急病院、整形外科、歯科口腔外科、皮膚科、ホテル提供の食事の量・内容、近隣ドラッグストア、スーパーの場所などの確認も必要です。
また、部屋に室温、湿度の調整ができる設備があるのか、ベッドの柔らかさ、枕の高さ、などなど選手のストレスになる要因はすべて把握するようにしています。
この様に、遠征時はその宿泊先によって色んなイレギュラー(エレベーターが異常に狭かったり、部屋が台形?みたいなトリッキーな形だったり、笑)があるので、入念な準備と柔軟な対応が必要となります。
日頃の生活から色んな発想やイメージのもと準備できる人ほどそういった対応力は高いと思います。
結局は『準備力』、対応できるかどうかはどれだけリアルなイメージで準備できるかどうかだと感じます。
アスリートの本番試合に対しての準備と同じような感じかな、、、
以上、スポーツ現場でトレーナーをしたいけどなかなか現場に出れない人のイメージのひとかけらにでもなれば幸いです。
私自身も、もっといい方法がないか試行錯誤して常にトレーナーとしても、人してもアップデートしていけるように努力します。
最後まで読んでいただきありがとうございましたm(__)m
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